この度,JRC2024におきまして第80回日本放射線技術学会総会学術大会にて大会長を拝命いたしました東京都立大学の根岸徹と申します.どうぞよろしくお願い申し上げます.
まずJRC2024のテーマは「Leading an Era of Transformation」,「変革の時代を先導する」といたしました.これは様々な新しい技術や研究成果が次々に世に公表され,これまでわからなかった疾患が早期に発見できるようになるのとともに,患者様の治療の負担も軽減されQOLが向上してきたことと思います.このような新たな研究知見の発表の場として,そして技術の交流の場としてこの横浜で開催されるJRC2024を活発な議論で盛り上げていきたいと考えております.
また,医療全体を我々の放射線技術によりさらに良いものへと変革していくことにより,国民全体の利益につながるような学術大会にしていきたいと考えております.その為には会員の皆様のご尽力が必要です.是非,多くの研究発表演題を登録していただき,2024年4月11日(木)から14日(日)の間に横浜でお会いできることを楽しみにしております.さらに,会期中どうしても横浜への来場が困難な方の為にも,オンデマンド配信などで会場の熱気が伝わるくらいのイベントやコンテンツを用意してまいりたいと考えております.
次に,JRC2024は第80回日本放射線技術学会総会学術大会だけではなく,第83回日本医学放射線学会総会の陣崎雅弘会長(慶応義塾大学),第127回日本医学物理学会学術大会の石川正純大会長(北海道大学),ITEM2024を運営する日本画像医療システム工業会(JIRA)の山本章雄会長,さらに運営母体である日本ラジオロジー協会(JRC)と協力して学術大会を運営しております.会員の皆様が勉強したい分野であればどのセクションでも自由に参加できますし,ITEM2024会場では最新の機器の情報を聴くことができ,知識の向上が得られる場となっております.積極的にオンサイトでの質疑応答やオンデマンド配信を有効に活用していただき,JRC2024を最大限に楽しんでいただければと思います.
最後になりますが,2023年5月にはCOVID-19が「5類」となり,日常は変革の時代を迎えることとなります.それと同じように,放射線技術もAI技術や量子コンピュータなどを用いた新たな変革の時代を迎えることとなるのではないでしょうか?可能であれば2024年4月までにCOVID-19が完全に収束し,世界各地から横浜にご参集いただき皆様で放射線技術の変革について語りあうことができるようになることを切に願っております.