はじめに、元日に発生した能登半島地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、今なお避難生活を送っておられる被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
このたび、JRC2024総会を開催するにあたり、第83回日本医学放射線学会総会の陣崎雅弘会長、第80回日本技術学会総会学術会の根岸徹大会長、第127回日本医学物理学会学術大会の石川正純大会長、国際医用画像総合展(ITEM2024)を主催される一般財団法人日本画像医療システム工業会山本章雄会長におかれましては、心よりお祝い申し上げます。また、総会開催までの準備に際し大変なご尽力いただきました各事務局をはじめ関係者の方々に、JRC代表理事として敬意を表したいと思います。
新型コロナウイルスは昨年5月に2類から5類に移行し、経済活動をはじめ様々な日常生活が徐々にコロナ前の状況に戻りつつあります。学会・研究会においてもコロナ禍以前の規模での現地開催が可能となりました。今回のJRC2024も昨年に引き続きパシフィコ横浜を主会場とし、オンラインの利点を生かしたハイブリッド形式での開催となります。新型コロナウイルス感染症パンデミックのため途絶えていた海外との行き来も復活し、今回も世界各国から多くの参加者が見込まれます。学会の国際化の潮流を取り戻すため、多くの国際交流セッションが予定されており、大変期待しております。
さて、今回の開催テーマは “変革の時代を先導する: Leading an Era of Transformation” です。皆様ご存じのように、画像診断装置・放射線治療装置など放射線関連機器の進歩は著しく、その速度は年々加速しているのではないかと思われます。放射線医学の発展は、技術革新と密接に関わっており、それは国際医用画像総合展(ITEM2024)を訪れていただくと、実感していただけます。現在は人工知能をはじめとする新しい技術が次々に出現しているまさに変革の時代です。この時代を先導するのはこれまで多くの技術革新に関わり、柔軟に対応してきた放射線診療関係者であるというのが今回の開催テーマのメッセージです。
ここ数年世界情勢に大きな不安要素がある中で、平和裡にJRC2024を開催できることを大変幸運であると感じます。世界平和を祈りつつ、JRC2024が実りあるのもとなり、放射線医学の発展、ひいては世界中の人々の健康に少しでも貢献できればと思います。多くの皆様のご参加をお待ちしております。何卒よろしくお願い申し上げます。